教室には行けないけど保健室で頑張る子どもたち

保健室登校って存じですか?心にトラブルを抱え、教室には行けないけれど、保健室であるならば登校できるという子どもたちのことを言います。

学校へ登校できない不登校の子どもと同じように、保健室登校もまた、どの子どもたちにも起こうる問題です。

人間関係に困難感を示していますが、保健室の養護教諭と信頼感を築くことで、いずれは教室へ帰っていくことを目標に頑張っています。

どんな子が気を付けるべき?

保健室登校や不登校を経験する子どもたちには、頑張り屋さんが多いように思います。周囲の期待に応えようと、自分の能力以上のことを頑張ってしまうのです。

その結果、心のエネルギーが低下してしまうのです。人間関係のように何か課題をこなそうとするとき、考えている以上に心のエネルギーを消耗しています。

疲れ果ててしまった結果が保健室登校になってしまうのだと考えられます。

まずは、その疲れた心を解きほぐすために保健室登校として受け入れています。元気になってくれるその日まで支援をしていきます。

養護教諭は、学校の中での居場所作りを心がけているのです。

保健室で気を付けていること

保健室は休養の場です。その子が安心して過ごせることができる環境づくりを第一に考えています。

環境が許すようであれば、保健室の角などにスペースを設け、絵本を並べるなど、ゆっくりできるようにします。

保健室登校になったばかりの頃は、養護教諭に心を開くことが難しいので、担任の先生や保護者との面談を繰り返し子どもがどのような性格なのか理解を深めます。

これを専門用語で「児童理解」と呼んでいます。時には、ゲームをしたり、交換日記をしたりもします。

信頼関係ができてくると、子どもの表情はとても明るくなるのです。

学習支援も心の回復には必要!

保健室登校になると、学習の遅れが気になってきます。そこで、担任や教科担当の先生が交代で勉強を教える体制を取っています。

養護教諭との時間が密になる分、そこから抜け出せなくなることもあります。だからこそ、様々な立場の先生が子どもの様子を見ることが大切なのです。

得意な教科があれば、その授業のみ教室で参加できるようになるケースもあります。徐々に時間を延ばすことで、教室へ帰っていける子どももいます。

また、外部の専門の先生の指示を受けながら、個々のケース・ペースに合わせて対応しています。

心の問題はとてもデリケートで難しいのですが、子どもにとって負担にならないように、注意深く見守っていきます。

他の児童・生徒へはどう伝える?

保健室登校が長期になると、他の子どもたちの目が気になってきます。

「なんで、あの子だけ保健室にいるの?」と質問されることもあります。

そんな時は、「今は休養が必要な時なんだよ。待っててあげようね。」というような話をします。

子どもたちは素直なので、大人の想いをちゃんと受け止めてくれます。

いつかは自分の世界に戻っていかなくてはいけません。周囲の子どもたちの理解は、戻るための環境として不可欠なのです。

「いつでも戻っておいで」と受け止めてくれる温かいクラス作りも学校の課題となっています。

一人でも多くの子どもたちの笑顔を見ることが学校の願いです。