大切なお子様が通っている学校に感謝している保護者の方も多いと思います。ニュースなどで報道される不祥事を起こす教員はほんの一部。

大多数の先生は子どもたちのことを思って懸命に対応してくれています。

それがわかっているからこそ、何が困ったことがあったとき、学校に気持ちを伝えられないこともありますよね。

一方で、モンスターペアレントという言葉が出てきました。物事を自分中心にとらえ、筋の通らない要求をする保護者のことを言うのだそうです。

でも、モンスターペアレントになるのは紙一重かもしれませんね。そう呼ばれるようになってしまった保護者にも様々な事情があったのだと思います。

なぜなら、子どもを思う気持ちから行動したことですから…。学校側としましても、保護者の意見は欲しいと思っています。

モンスターペアレントと呼ばれないように、大人として正しく要望を伝えることができたなら、学校とも良好な関係が築いていけるのだと思います。

社会人としてのマナーを守ろう

担任の先生のご自宅に相談の電話をされる方もいらっしゃると聞きます。日中は忙しくて面談が不可能な場合などは、電話は便利なツールですね。

ただし、先生にも生活があります。当たり前のことですが、深夜まで長時間かかるようであれば遠慮しましょう。

お子さんが持っている連絡帳などにお手紙として書くことがおススメです。会話と違い、端的に本題から逸れることを防ぐことができ、また、記録として残す意味もあります。

ただ、文章というのは自分が想像している以上に、相手にキツい印象を与えてしまいます。特に夜に記入すると感情がむき出しとなってしまうそうです。

忙しくて夜しか書くことができないという方でも、翌朝にもう一度目を通しましょう。

一晩寝たあとは、本人も冷静さを取り戻しているので、文章としておかしいところはないか、相手に失礼はないか確認作業をすることができます。

自分の要求のみになっていないか客観的に判断しましょう。感情的になってしまうときは、第三者に間を取り持ってもらうことも方法ですね。

面談の場合は回数と時間制限を持とう

ダラダラと長時間になると、話を聞く側はとても疲れてしまいます。

「先生はわかってくれない!」と感情的になり、ますますヒートアップするという悪循環になってしまいます。

面談をすることになったら、時間制限を持ちましょう。その時間内で、自分の要望を伝えようとすると準備が必要になってきます。

メモ書きで構いません。まずは、言いたいこと、聞きたいことの優先順位を決めて面談をお願いしましょう。

ですが、学校にも「できること」と「難しいこと」があります。要望に対して、可能・不可能の振り分けが面談時間の有意義な使い方ですね。

本来、学校と保護者は対等の立場です。子どもを見守る大人としてモンスターペアレントというレッテルを張られてしまうことはとても悲しいことです。

モンスターペアレントとは、教師側の心理的な負担から生まれた言葉なのかもしれませんね。

保護者として、要望の度が過ぎる前に、日ごろから不満を解消していくことが大切なのですね。

また、事が発生してから行動を起こすと悪化することもあります。自分のストレス元となる事象があれば、予め、「こういうことがツラいです」と伝えておきましょう。

早め早めに自分のストレスと向き合っていきましょう。