子どもって、すぐに病気にかかりますよね。月に何度も発熱したり、兄弟そろって感染症にかかったり…。

人の体には、免疫といって、病原菌が体内に侵入した場合もそれをやっつける機能が備わっています。でも、小さなお子さんは、その機能がまだまだ未熟です。

免疫とは、「前に一度、戦ったことのあるバイ菌だな。」と、体に害のある細菌・ウイルスの型を白血球に覚えさせることで発達しています。

発熱には、体を休ませ、バイ菌の活動を鈍らせる役割があります。体の中で、白血球が一生懸命戦っているのです。

…とはいえ、子どもが発熱や体調不良で苦しんでいる姿はあまり見たくないものですよね。

病気に強い体作りはもちろんのこと、細菌やウイルスを体内に取り入れない工夫も大切です。それが、「手洗い・うがい」です。

手やのどには、目に見えないバイ菌でいっぱい!石鹸と水で洗い流すことで、鼻や口からバイ菌の侵入を事前に防ぐことができます。

そこで、学校ではこまめな手洗い・うがいを指導しています。

きれいな手洗いを目指そう!

①手を水で濡らして、石鹸をよく泡立てましょう。最近では泡で出てくるタイプのハンドソープもあります。

②両手のひらを合わせます。10回ほどこすり洗いをします。

③右手の甲に左の手のひら乗せるようにし、手の甲を洗います。右の手が終わったら手を逆にし、左手の甲も同じように洗いましょう。

④10本の指を全てクロスさせ上下に動かすように指の側面を洗います。

⑤忘れやすいのは爪です。右手を開き、手のひらの真ん中で左手の爪を立てるように泡立てます。右の爪は、左の手のひらでやさしくこすりましょう。

⑥左手で右手の親指を握り、クルクルと回しながら親指を洗います。左の親指は右手で握り、回し洗いします。

⑦右手首を左手で握り、親指を洗ったように回すように洗います。左手首も同様です。

⑧最後に流水で石鹸の泡を丁寧に洗い流しましょう。清潔なタオルで水分をよくふき取り終了です。

丁寧に手洗いをすると時間も5分ほどかかります。ですが、石鹸の泡で手に付いた細菌やウイルスといった汚れを洗い流すことができます。

家族内での感染症を予防するのには、タオルの共有を避けることもポイントです。雑菌はしめったところが大好きです。タオルもこまめに洗濯し、清潔を保ちましょう。

口の中はバイ菌でいっぱい…、うがいで追い出そう

口の中、のどの奥にもたくさんのバイ菌が付着しています。

①水を少量口に含み、軽くすすいで口の汚れを吐き出すイメージでブクブクうがいを2~3回繰り返します。

②水を含み、上向きになり、ガラガラうがいをします。のどの奥を洗い流すイメージです。同じように2~3回繰り返します。

殺菌作用のある、塩水やうがい薬、緑茶でのうがいも効果的ですね。

外から帰ったら、まずは、てあらい・うがい。この生活習慣を身に着けさせることは、子どもにとって、健康の自己管理のスタートです。

病気に負けない体を目標に、親子で「てあらい・うがいマスター」目指すのも楽しそうですよね。きれいな手で美味しいおやつを食べる。とても微笑ましい光景です。