Authorbluefish2017

ママは気になる!紫外線による日焼けとPM2.5

自然環境も大きく変わり、子育てが大変な時代になりました。近年増加している環境変化にどう対応していくべきかまとめてみました。

外出時、日焼けが気になる紫外線

身体に有害とされる紫外線。本来地球は、紫外線をシャットアウトするためのオゾン層で包まれていました。

フロンガスなどの使用により、そのオゾン層が破壊され、紫外線を直に浴びてしまう状況になっています。最もよく知られているのが皮膚がん。怖いですよね。

シミやそばかすといった美容的観点からも心配です。ですが、成長期の子どもたちに外で体を動かすことを禁止するわけにはいきません。

骨の形成にひつようなビタミンDは太陽の光を浴びることで生成されます。また、筋力の低下も深刻になってしまいますね。

紫外線を浴びる量は、子どもの時期に人生の約60%だと言われています。大人のシミ・そばかすの元はこの時期に作られてしまうのです。

学校現場では、この紫外線の有害さについて理解をしているものの、何の手だてもできないことが実情です。

ですので、日焼け止めクリームの使用などはご家庭の判断に委ねるしか方法はないようです。

学校でケアができればよいのでしょうが、時間的に、また、お子様が小さかったりすると自分でケアをするのは難しいようです。

例えば、登校前に塗ってあげるだけでも紫外線を浴びる量を軽減することができます。今は、子どもの皮膚にも優しい日焼け止めクリームが発売されています。

ご自身のUVケアとともに、お子様のUVケア、少し気にかけてあげたいものですね。

最近よく聞くPM2.5とは?

中国の企業や自動車の排気量などが関係しているとされる超極細微粒子のPM2.5。吸い込むと、粒子が細かいだけに、肺の奥に蓄積されるそうです。

時には黄砂も交じっていることがあります。黄砂には寄生虫が付いている場合もあるといいますので、体に入らないような工夫が必要ですね。

最近では、ニュースの天気予報の時間に、PM2.5の予測数値を教えてくれるようになっています。

国は数値が高い時には不要不急の外出は控えるようにと言っています。

ですが、外出しなければならない時もある…、子どもは体育が運動場であるときは休ませられない…、と対応に困ってしまいますね。

ご家庭でできることと言えば、当たり前のようですが、やはりマスク着用ですね。「PM2.5対応」と記載しているマスクを選ぶようにしましょう。

目を守るためにはゴーグルもおススメです。また、洗濯物はできるだけ室内で干すようにしまし、布団を干すのは予想数値が低い日を選びましょう。

洗濯物は水分が含まれており、その水分にPM2.5が吸着してしまいます。その状態で、洗濯物が乾き、取り込むと、部屋の中で舞ってしまいます。

特に、喘息や気管支炎など、呼吸器に疾患を持つお子様には注意してあげたいですね。

PM2.5は1日でも早く、解決してもらいたい問題です。ここ数年で出てきた問題のために、学校も対応を困っているのが現状です。

ご家庭でできることにもやはり限度があり、子どもの健康のことを思うと心配です。どのような経過を取るか見守っていきたいものですね。

子どもにどう伝える!大切な命の教育

連日、ニュースなどで、青少年による悲しい事件が多発しています。命の大切さ、尊さを伝えることはとても難しいですよね。

現代は、出産や人が亡くなる時など命を感じる場面を病院で行うことが増え、子どもたちにとっては命が遠い世界の話となっていまう傾向があるようです。

そこで、学校では、道徳の授業をはじめ、人格形成のためのカリキュラムを組んで対応しています。

この世にたった一つしかない命。大切にしてほしいですよね。

子どもたちに命の重みを伝える方法として、発達段階に応じて様々な工夫がされています。

小学校では、様々な植物を育てますね。朝顔、ひまわり、きゅうり、トマト…などなど。自分で植物を育てるには、長い年月、努力が必要です。

土をほぐしたり、水をこまめにやったり…。命を育てるのは本当に大変なことです。時に、投げ出したくなったり、枯れてしまうこともあるでしょう。

でも、どのような理由であれ、最後までやり遂げることで命の輝きを感じて欲しいと思うのです。

自分で別の命を育てる経験をし、自分を育ててくれている保護者の皆様への感謝の気持ちを育んでいくことを目標としています。

食べ物の命をいただく「いただきます」の言葉にも命の教育が盛り込まれているのです。

また、命の教育は、「性教育」とも言われます。「性」とは、自分の生まれ持った命のことを指しています。

実は、理科の授業のおしべ・めしべから性教育は始まっていますが、命のルーツを知ることは、大人にとっては頭を抱えるテーマですね。

ですので、学校の性教育を利用してみてはいかがでしょうか。

学校では、小学校3年生になるころから、保健の授業で自分の体のしくみについて学びます。

授業の子どもたちは照れながらも真剣に話をきいています。その時感じたことを家庭で話してくれたらチャンスです!

ここまで成長したのだとまずは喜びましょう。そして、子どもの純粋な疑問に、大人が丁寧に答えてあげて下さい。

男の子であれば、パパのお仕事。夫婦の会話のきっかけになるかもしれませんね。保護者は人生の大先輩ですので恥ずかしがらないことが一番のポイントです。

専門的な言葉などは学校にお任せでも構いません。でも、「あなたが大切」という思いだけは真っ直ぐに伝えてあげてください。

命の教育には、自分は大切にされているという「自己肯定感」が最も必要とされています。

事件を起こしたり、非行に走る子どもたちの傾向に、「どうせ俺なんか…。」という否定された人格像があるそうです。

幼少期から大切にされた記憶が乏しいことが指摘されています。

一方で、両親の愛情を一身に感じることができたら、子どもたちはどのような困難でも安心して生きていくことができると言われています。

お友達の命を大切にするためには、まずは、自分の命をみつめることが大切なのですね。

学校で知識の定着をはかり、家庭で温かく迎え入れられることが、一番の命の教育なのだと思います。

モンスターペアレントと呼ばれないよう学校に要望を伝える方法

大切なお子様が通っている学校に感謝している保護者の方も多いと思います。ニュースなどで報道される不祥事を起こす教員はほんの一部。

大多数の先生は子どもたちのことを思って懸命に対応してくれています。

それがわかっているからこそ、何が困ったことがあったとき、学校に気持ちを伝えられないこともありますよね。

一方で、モンスターペアレントという言葉が出てきました。物事を自分中心にとらえ、筋の通らない要求をする保護者のことを言うのだそうです。

でも、モンスターペアレントになるのは紙一重かもしれませんね。そう呼ばれるようになってしまった保護者にも様々な事情があったのだと思います。

なぜなら、子どもを思う気持ちから行動したことですから…。学校側としましても、保護者の意見は欲しいと思っています。

モンスターペアレントと呼ばれないように、大人として正しく要望を伝えることができたなら、学校とも良好な関係が築いていけるのだと思います。

社会人としてのマナーを守ろう

担任の先生のご自宅に相談の電話をされる方もいらっしゃると聞きます。日中は忙しくて面談が不可能な場合などは、電話は便利なツールですね。

ただし、先生にも生活があります。当たり前のことですが、深夜まで長時間かかるようであれば遠慮しましょう。

お子さんが持っている連絡帳などにお手紙として書くことがおススメです。会話と違い、端的に本題から逸れることを防ぐことができ、また、記録として残す意味もあります。

ただ、文章というのは自分が想像している以上に、相手にキツい印象を与えてしまいます。特に夜に記入すると感情がむき出しとなってしまうそうです。

忙しくて夜しか書くことができないという方でも、翌朝にもう一度目を通しましょう。

一晩寝たあとは、本人も冷静さを取り戻しているので、文章としておかしいところはないか、相手に失礼はないか確認作業をすることができます。

自分の要求のみになっていないか客観的に判断しましょう。感情的になってしまうときは、第三者に間を取り持ってもらうことも方法ですね。

面談の場合は回数と時間制限を持とう

ダラダラと長時間になると、話を聞く側はとても疲れてしまいます。

「先生はわかってくれない!」と感情的になり、ますますヒートアップするという悪循環になってしまいます。

面談をすることになったら、時間制限を持ちましょう。その時間内で、自分の要望を伝えようとすると準備が必要になってきます。

メモ書きで構いません。まずは、言いたいこと、聞きたいことの優先順位を決めて面談をお願いしましょう。

ですが、学校にも「できること」と「難しいこと」があります。要望に対して、可能・不可能の振り分けが面談時間の有意義な使い方ですね。

本来、学校と保護者は対等の立場です。子どもを見守る大人としてモンスターペアレントというレッテルを張られてしまうことはとても悲しいことです。

モンスターペアレントとは、教師側の心理的な負担から生まれた言葉なのかもしれませんね。

保護者として、要望の度が過ぎる前に、日ごろから不満を解消していくことが大切なのですね。

また、事が発生してから行動を起こすと悪化することもあります。自分のストレス元となる事象があれば、予め、「こういうことがツラいです」と伝えておきましょう。

早め早めに自分のストレスと向き合っていきましょう。

クラスが機能しなくなる学級崩壊に保護者としてできること

先生の指示が通らない、椅子に長時間座っていられないなど、授業を進めることがままならないクラスがあります。

子どもたちが個々に活動をし、クラスとしてまとまりが欠けてしまった状態を「学級崩壊」と呼びます。

この学級崩壊は、子どもの心や学力に大きな影を落とすことが知られています。では、どのような理由で発生するのでしょうか。

まずは、教師側の指導力不足が考えられます。授業が分かりにくいなどもあるかとは思いますが、最も多いのは子どもに向き合うことを苦手とする場合です。

学校では日々程度の差こそあれ、様々なトラブルが発生します。子ども同士で解決できることもありますが、教師の介入を必要とする場合もあります。

子どもは、自分の気持ちを言葉として表現することが苦手です。大人が中立の立場でそれぞれの言い分をしっかりと受け止め、指導していくことが求められます。

そのとき、教師側の思い込み(この子は落ち着きがない、普段から不満げなど)で対応してしまうと、信じてもらえなかった悔しさが芽生えます。

誰だって、自分のことを理解してもらいたい…。なのに信じてもらえなかったとなると、先生のことを信用してもいいのか疑念が湧きます。

クラス経営は、教師と子どもの信頼関係があってからこそ順調にいくものです。先生の指示が通らなくなるのは、信用したくないという表現方法なのです。

ですが、教師の資質のみではどうにもできない問題が発生することもあります。

ご家庭で、クラスがなんとなくうまくいっていないと感じる事象がでてきたとき、どのように対処すべきでしょうか。

まずは、お子さんの味方でいてあげて下さい。何が起こっているのか、偏見を持たずに話を聞くことです。

その上で、難しいことではありますが、先生の悪口や批判は一切しないように気を付けましょう。

保護者の方の「言葉」は、子どもたちには絶対的なものがあります。保護者の方が先生の批判を始めると、ますます悪化することが考えられます。

子どもの気持ちを汲み取りながら、先生の発言の代弁者を目指しましょう。先生も人間です。人生経験が浅い場合もあります。

一人で何十人も相手にすることから全ての子どもたちの不満を解消することは不可能に近いのです。

クラス経営は、実は、保護者の皆様の力によって成り立っています。大人の目で、先生の言葉を汲んで子どもに伝えてあげましょう。

教師は、学級経営に関してそれぞれ目標を掲げています。それが分かるのは学級通信です。先生の想いや、お願いなどがたくさんつまっています。

学級で指揮を執るのは教師。ハーモニーを奏でるのは子どもたち。それをサポートするのは保護者。それぞれの役割分担があります。

先生との相性もありますが、第一に考えなければならないのは子どもたちのこと。

毎日が充実した生活を送れるよう、気持ちの誘導ができるのはなんといっても保護者の皆様です。

「先生の批判はしない!」そのケースにもよりますが、心得ておくだけでも、子どもの印象はずいぶんと変わってくるものです。

負の連鎖が発生しないように、見守っていきたいものですね。

教室には行けないけど保健室で頑張る子どもたち

保健室登校って存じですか?心にトラブルを抱え、教室には行けないけれど、保健室であるならば登校できるという子どもたちのことを言います。

学校へ登校できない不登校の子どもと同じように、保健室登校もまた、どの子どもたちにも起こうる問題です。

人間関係に困難感を示していますが、保健室の養護教諭と信頼感を築くことで、いずれは教室へ帰っていくことを目標に頑張っています。

どんな子が気を付けるべき?

保健室登校や不登校を経験する子どもたちには、頑張り屋さんが多いように思います。周囲の期待に応えようと、自分の能力以上のことを頑張ってしまうのです。

その結果、心のエネルギーが低下してしまうのです。人間関係のように何か課題をこなそうとするとき、考えている以上に心のエネルギーを消耗しています。

疲れ果ててしまった結果が保健室登校になってしまうのだと考えられます。

まずは、その疲れた心を解きほぐすために保健室登校として受け入れています。元気になってくれるその日まで支援をしていきます。

養護教諭は、学校の中での居場所作りを心がけているのです。

保健室で気を付けていること

保健室は休養の場です。その子が安心して過ごせることができる環境づくりを第一に考えています。

環境が許すようであれば、保健室の角などにスペースを設け、絵本を並べるなど、ゆっくりできるようにします。

保健室登校になったばかりの頃は、養護教諭に心を開くことが難しいので、担任の先生や保護者との面談を繰り返し子どもがどのような性格なのか理解を深めます。

これを専門用語で「児童理解」と呼んでいます。時には、ゲームをしたり、交換日記をしたりもします。

信頼関係ができてくると、子どもの表情はとても明るくなるのです。

学習支援も心の回復には必要!

保健室登校になると、学習の遅れが気になってきます。そこで、担任や教科担当の先生が交代で勉強を教える体制を取っています。

養護教諭との時間が密になる分、そこから抜け出せなくなることもあります。だからこそ、様々な立場の先生が子どもの様子を見ることが大切なのです。

得意な教科があれば、その授業のみ教室で参加できるようになるケースもあります。徐々に時間を延ばすことで、教室へ帰っていける子どももいます。

また、外部の専門の先生の指示を受けながら、個々のケース・ペースに合わせて対応しています。

心の問題はとてもデリケートで難しいのですが、子どもにとって負担にならないように、注意深く見守っていきます。

他の児童・生徒へはどう伝える?

保健室登校が長期になると、他の子どもたちの目が気になってきます。

「なんで、あの子だけ保健室にいるの?」と質問されることもあります。

そんな時は、「今は休養が必要な時なんだよ。待っててあげようね。」というような話をします。

子どもたちは素直なので、大人の想いをちゃんと受け止めてくれます。

いつかは自分の世界に戻っていかなくてはいけません。周囲の子どもたちの理解は、戻るための環境として不可欠なのです。

「いつでも戻っておいで」と受け止めてくれる温かいクラス作りも学校の課題となっています。

一人でも多くの子どもたちの笑顔を見ることが学校の願いです。

慌てないで!誰にでも起こりうる不登校【心の休息】

「学校に行きたくない!」大切なお子様が突然言い出したら、保護者の方のショックは計り知れないものがあります。

行きたくない理由を言わない…、朝になると不調を訴える、顔色がよくないなど、見ていて明らかに様子がおかしい…。

元気に学校へ行ってくれることが一番の願いですが、登校をしぶるのはどのご子どもさんにも起こりうることです。

いじめなどの人間関係の不和、学力不振で学校が楽しくない、家庭での理由や起立性調節障害といって朝が起きられない病気が原因の場合もあります。

病気が原因の場合は、主治医との相談になってきますが、心の問題だった場合、こどもとどのように接していったらよいのでしょうか。

まずはゆっくり休ませることです。子どもたちは、様々なストレスやプレッシャーと日々戦っています。

人生には、頑張る時期と休む時期があるといいます。

日々の生活の中で、心のエネルギーを消耗し、もう頑張りきれないところまで頑張った結果なのだと思います。

子どもは親が大好きです。両親に心配かけまい努力をしています。しかし、頑張る許容量には限界があります。

最後の手段として、「行きたくない」のサインを発したのだと受け止めてあげてください。

中には、「怠けている」と現実に向き合おうとしない保護者の方もいらっしゃいます。

それで無理をして登校し、なんとか乗り切るケースも少なくはないのですが、将来、うつ病を発症したり、別の心のトラブルを生むことがわかっています。

今は疲れた心を癒す時間が必要なのです。

「でも、休ませて、このまま一生ニートになったらどうしよう…。」そのご心配ももっともです。

家庭が安全基地となり、温かい環境で休養できたなら、必ず回復期がやってきます。

その回復期とは、表情が明るくなった、会話が増えたなどの変化でわかるようになります。特に顕著なのは、「ペットを飼いたい」と命に興味を持ちだすことです。

精神的に余裕がなく、追い込まれた時期には命を預かる余裕がありません。ペットを飼うという行為は、社会とのつながりを求め出した心の表れなのです。

回復期には、進学や進級など、環境が変化する時期に合わせて登校させるのも方法です。

数日間は疲れも出やすくなりますが、学校へいけたということが次への自信につながります。

この時も、無理せず焦らずです。こどものペースに合わせましょう。どの子にも生きる力が兼ね備わっています。信じてあげましょう。

不登校は決して悪いことではありません。学生時代不登校を経験しても社会で立派に成功した人もたくさんいます。

大切なのは、不登校を経験したその後です。保護者がかばいすぎて、社会に出る時期を逃してしまうとそこから抜け出すことが難しくなります。

タイミングをみて、しっかり社会に送り出してあげてください。守ってあげる時期と、突き放す時期を間違えなければ、子どもは素晴らしい成長をみせてくれるはずです。

保護者の方も、しばらくは葛藤の日々になります。ただ、不登校を経験することで、そのご家庭の問題点も見えてくるといいます。

絆の立て直しの時期として、子どもたちに真正面から向き合ってみましょう。きっといつの日か笑顔が戻ってくるはずです。応援しています。

年々深刻化するいじめ・子ども同士のトラブル…家庭でできること

今も昔も変わらない悩みで最も多いのがいじめの問題ですね。「自分の子どもは大丈夫かしら」、と不安に思っているご家庭も少なくありません。

また、いじめの問題は一朝一夕で解決できるものでもありません。

スマホが普及した現代の子どもたちは、「ネットいじめ」も心配ですよね。

本人の知らないインターネットの世界で悪口を言い合ったり、無視をしたりと、大人からも見えにくくなり、より根深い問題になってきているといいます。

教育現場でも、携帯電話を学校に持ってこさせないなどの対応を取ってはいますが、いたちごっこのようです。

いじめや子ども同士のトラブルをどう回避していくのかは、頭が痛い問題ですね。

トラブルが起こってから対処すると時間もかかります。起こる前の対応が、子どもの行動に変化をもたらしますし、傷も浅くて済みます。

いじめてしまう子の心理とは?

人間には、自分と異なるものを自分の世界から排除しようとする心の動きがあります。劣等感をいだくのが怖いから、自分を守りたいのです。

相手を自分より弱い立場として勝手に認識し、「自分は大丈夫」だと思い込みたい心理が働きます。

それが差別の発生です。その差別が相手を痛めつけるいじめへと変わっていくのです。

いじめをする子も、「自分は自分でいい」と思える自己肯定感がとても低く、その子もまた、家庭では被害者であったりします。

より弱いものへと負の連鎖がおこっているのです。だからといっていじめは許していいものではありません。

家庭でできるいじめへの対応とは?

いじめに発展する前から、心の持ち方について大人として話をしてあげることが大切です。

・加害者になる前に

実は、幼少期からその教育は始まっています。

子どもは両親の話をよく聞いています。子どもの前で愚痴っぽくなっていませんか?お友達と比較したりしていませんか?

愛情は親から子へ渡すもの。それが、今は愛情の親子逆転現象が起こっています。親の相談役になってしまっているのです。

子どもに愚痴を聞いてもらうことで親はスッキリしても、子どもの心は不満を抱えたままになっています。その不満が、いじめの種になってしまうです。

いじめが発生して深刻になる前に、子どもの心のサインに気付いてあげましょう。

子どもは子どもの世界があります。人生の先輩として、子どもの世界を大切にしてあげたいものです。

・被害者になってしまう前に

家事・育児でストレスを感じやすいことに、夜の寝かしつけを挙げるお母さんが多いそうです。

ですが、この「寝かしつけ」の時間、実は、コミュニケーションのゴールデンタイムなんです。

学校で嫌なことがあったとき、本当は話を聞いてもらいたい…。

でも、言葉に変えるだけの力がまだ育ってなかったり、保護者自身も忙しかったりして十分に話が聞けませんね。

夜の静かな時間は、子どもの心を開く不思議な力があります。ポツリポツリと話をしてくれますよ。

そのときに心得ていてほしいこと。嫌なことを話すということは、心のエネルギーを消耗しています。だからこそ、話してくれたことを褒めてあげましょう。

どんな状況になっても、あなたの味方であることを精一杯伝えましょう。

もちろん、いじめの深刻度によって対応は変わってきますが、親子の会話は、いじめ解決の第一歩になります。

不思議なことですが、親子関係がうまくいっていると、子どもには困難なことを解決していこうという力が育つそうです。これが自己肯定感なんですね。


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参考記事・・・・http://cardloanninnki.com/saturday/

最近話題になっている発達障害って何だろう?

ニュースなどでも取り上げられるようになった発達障害

発達障害という言葉をよく耳にするようになりました。学校でも6%の割合でいるのではないかと言われています。クラスに2~3人ほどでしょうか。

知力に明らかな遅れがみられないので、小学校入学まで見つからなかったということもあるようです。

・アスペルガー症候群

お友達の会話や気持ちが理解しにくく、対人関係で悩むことが多いとされる自閉症の中で、知的な発達の遅れがみられない症状を、高機能自閉症と定義されています。

高機能自閉症は3歳くらいまでに言葉の発達の遅れて発見されることが多いのですが、アスペルガー症候群は、言語の遅れも見られないといいます。

よって、学校の健康診断でも見つけることが困難な場合があります。

会話のやり取りはできるので、一見理解したように受け止められますが、実際はそうではないので、友達との関係で問題を抱え込んでいることで発見されます。

みんなが興味を持たないような、ある特定の事象に強いこだわりを持つといった特徴があるようです。

・ADHD(注意欠陥多動性障害)

脳の中枢神経に何らかの異常があり、普段の行動で落ち着きがないなど、定期検診などで見つけられるケースがあります。

廊下の端から端まで駆け抜けるなどの症状や、忘れ物が多いなど、診断名のように、注意力や多動性に問題を抱えています。

自分の気持ちがコントロールできないときは気持ちが落ち着くまでじっくり待ってあげるなどの対応が必要ですね。

・LD(学習障害)

算数の計算(算数障害)や国語で読み(読字障害)・書き(書字障害)となど、ある特定の学習に困難を示します。

本人はとっても頑張っているのに、なかなか成果が上がらないときに教師側から発見されることがあります。

脳の中枢神経系になんらかの障害があると考えられており、頑張っているのに、知力に合った成績が得られないことから、本人はとても悩んでいるようです。

そのため、意欲の低下や、心因性の頭痛・腹痛を訴えることもあるようなので、学力だけでなく、心理面のサポートも重要になってきます。

周囲の人たちが協力すべきこと

これまで発達障害は、家庭のしつけや本人の努力不足によって起こると考えらえてきました。

しかし、脳になんらかの障害を抱えていることから発生している問題と認識されるようになってから、個々の障害に対しての指導方法が確立されてきています。

学校でも、個別指導を目的にした特別支援学級や通級学級など、専門的に指導する教育環境が増えてきたことは素晴らしいことだと思います。

あるクラスでは、通級学級にいくお友達に「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と温かい言葉がけをしているそうです。

他の病気や障害同様、この発達障害も本人やご家族は、周りで見ている以上に悩み、苦しんでいます。

一人一人の個性として見守ることが今の社会に求められているのかもしれませんね。

個別の持病にもキメ細やかな対応を目指す学校

顔や心身の成長に個人差があるように、様々な病気と闘っている子どもたちもいます。

学校教育はそんな子どもたちの症状に合わせて、主治医と連携し、QOL(quality of life…生活の質)の向上を目指しています。

心疾患は命に関わることもあり運動制限の指示があることも

学校の管理下で突然死を起こす原因として心臓病が挙げられます。

生まれつきの先天性心疾患は、軽症のものも含めて0.8%の確率(1000人に対し8人)で現れるそうです。

小学校へ入学するまでに手術などで治っている場合も多いのですが、中には術後、新たな病変が現れるなどして注意が必要な子どももいます。

そんな時は、主治医が記入する「学校生活管理指導表」というものがあります。

運動強度など生活での注意点について細かく指示をしてあるので、学校はそれに従って対応をするようにしています。

可能な限り、他のお友達と同じ活動をさせてあげたいですよね。

また、後天性心疾患で心配なのが、「感染性心内膜炎」と呼ばれる感染症です。むし歯により神経を通じて心臓の内膜に細菌が感染し、生命に関わってくることもあります。

このように、むし歯は全身へ様々な影響を及ぼします。健康診断でむし歯が発見されたら、早めに治療するようにしましょう。

尿検査で発見される腎臓病

腎臓病には、治療や生活上の制限が必要ないものと、直ちに治療の必要があるものに分けられます。

学校の尿検査では、腎臓に疾患がないか、または糖尿病の心配がないかスクリーニング(振り分け)を行います。

陽性の診断が出た場合は速やかに病院を受診しましょう。病状によっては、「学校生活管理指導表」に基づいて、運動制限などもあります。

糖尿病には2種類の型があり、いずれにしても、積極的に運動をさせています。

しかし、インスリン注射の必要な子どもの場合は、低血糖を起こす恐れもあるので、給食前に糖分の捕食をさせるなどの対応を取っています。

ぜひ、学校に相談して下さいね。

過換気症候群(過呼吸)には合わせてメンタルケアも

心理的にストレスを感じたときに出る過呼吸。呼吸を必要以上に繰り返し、血中の酸素濃度が変化することでおこり、紙パックを口に当てる応急手当で改善されます。

背景にいじめや家庭環境などのストレスが関係していることが多く、心のケアには細心の注意を払っています。

学校は病気を持つ子どもたちへ親身になった対応を

子どもたちに見られる心身の疾患についてよくみられる例を挙げてみました。全ての子どもたちが、「学校は楽しい」と思ってくれることが教職員の願いです。

病気のために生活に制限があるのはツラいことですね。ただ、周囲の理解によって本人の受け止め方も大きく変わってきます。

保護者・学校・主治医と、その子を取り巻く大人で連携し、足踏みを揃えたいものです。

「この子にとってベストな方法はなんだろう」と相談しあえる関係が築けたら、それは、子どもにとっても幸せなことだと思います。

本人が、自分自身の病気をまっすぐに受け止め、自信を持って生活することができたら、差別や偏見といった問題もゆっくりと解決していくものだと信じています。

けいれんやてんかんという病気を怖がらず正しく知ろう

教育現場では、ひきつけ(けいれん)を起こす子どもに出会うことがあります。

けいれんは、100人に1人は起こすことがあるといわれるほどわりとポピュラーですが、突然意識を失うこともあるので、偏見をもたれやすい病気です。

子どもの方が大人より、10倍の確率で出現します。正しく対応すると命に関わることはないので、家庭で発作を起こしたときも落ち着いて対応しましょう。

熱性けいれんとはどんなもの?

インフルエンザのように高熱が急激に出たとき、体をガクガクと震えるようなひきつけを起こします。発熱時のけいれんなので、熱性けいれんと呼んでいます。

発症年齢は、小さい子どもほど出やすいですが、5分程度の短い時間で終わります。よく観察しすぐに病院の医師に診てもらいましょう。

一度のみの熱性けいれんは心配はいりません。問題なのは、2回も3回も繰り返すときです。熱が出るときのクセか、他に病気が隠れている場合もあるのです。

そのときは、発熱時に坐薬を入れるなどの予防することもあります。ただ、厳しいようですが、学校でのけいれん止めの投薬は医療行為となるので認められていません。

保管のみも、薬事法に関わってくるので難しい場合もあります。

熱性けいれんを起こしやすい子どもの場合、発熱時の対応など予防をどのようにしていくのか、学校や主治医ともよく話し合いう必要があります。

発熱した時点で学校から連絡をしていただき、保護者自身が保健室で投薬することが一番の方法かもしれませんね。

てんかんという病気は怖くない

発熱時にけいれんを起こす熱性けいれんとは異なり、様々な原因で発作をおこすのが「てんかん」です。大脳が興奮し、電気を異常に放電することで起こります。

音や、小刻みな光が誘発原因となることもあります。テレビのフラッシュを見ていて発作が起こったという子どもも少なくありません。

てんかんという診断がついたら、検診には必ず行くようにし、薬を欠かさず飲みましょう。3年発作がなければ薬も段々と減っていくようです。

治療には長い期間かかりますが、今では良い薬や治療法が出ています。脳の異常部分を切除する手術もあるそうです。

意識が突然なくなったり、無意味な行動を起こすことがあるので、いじめや偏見の原因となることもあります。保護者の皆様は周囲のお友達への対応も悩みの一つです。

病気や障害に対する優しい気持ちを育む教育も、学校や保護者に求められている役割ですね。

学校生活で注意する点とは?

もし、けいれんが起こってしまったら…。

初めて発作を見た方は驚かれると思いますが、慌てないようにどのような発作なのか、発熱の有無などをよく観察してほしいと思います。

10分以上の長いけいれんが続くようでしたら、早めにけいれんを止める処置をする必要があるので救急車を要請して下さい。

また、学校生活で心配なのは運動ですよね。プールは、発作が起こると命に関わることがあるので、主治医とよく相談しましょう。

最終発作から1年経過していたら許可されることもあるようです。ただ、体調が悪い・睡眠不足気味の時は控えるようにしたほうが良いかもしれませんね。

他の運動に関しては薬のコントロールが効いている場合、特に制限はないようです。

登下校は出来る限り一人にさせないようにし、頻繁に発作が起こる場合は、学校と相談の上、送迎の必要もあります。

いずれにしても、規則正しい生活で疲れをためさせないようにし、楽しい学校生活を送ることができるようになったらいいですね。

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