成長期の子どもたちを食事の面から見直そう

「食べることは生きること」。子どもたちの心身の健康を守ることを目的に、平成17年7月食育基本法が施行されました。

食を巡る様々な問題を、国は総力を挙げて取り組みたいと考えています。

現代を生きる子どもたちは、食に対してどのような問題を抱えているのでしょう

(1)栄養状態

ある一定の栄養素ばかりとる偏食・個食や、エネルギーの過剰摂取である肥満、極度の痩せ思考といった、栄養バランスが乱れた食生活を送る子どもたちが増えています。

成長期の子どもたちが栄養バランスの偏っている食事ばかり摂っていると、がんや糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まるのは周知の通りです。

また、遺伝子組み換えといった新たな食品や添加物の摂取が長期間に渡った場合、将来的にどのような問題が発生するのかはまだ研究段階です。

(2)孤食の増加

両親の共働き世帯が増え、一人で食事を摂る子どもたちがいます。そうすると、好きなものばかりを食べるようになり、偏食・個食につながっていきます。

また、会話がない食卓では心の成長が見込めないそうです。各ご家庭で様々な事情があります。朝食だけでも、家族が揃う習慣ができるといいですね。

(3)食事中のマナー

正しい箸の持ち方や、お茶碗を置く場所など、日本には美しい食文化があります。植物や生き物の命を「いただく」その行為を尊ぶことは、心優しい日本人を育てます。

学校給食は食育の場

勉強を頑張る子どもたちにとって4校時目には給食の良い香りにお腹が鳴りますね。

学校給食は、心身の健やかな成長を願って、細かく栄養バランスの計算をされた食事を提供しています。

中でも、家庭では十分に摂取しづらいとされている以下の栄養素については学校給食で可能な限り補うように定められています。

・カルシウムは1日の摂取目標の50%
・ビタミンB1は1日の40%
・ビタミンB2…40%
・マグネシウムは1日の摂取目標の50%

学校給食でこれだけの栄養をとることができたら、仕事に忙しく、子どもの食事になかなか気を配れない保護者の皆様はとても助かりますね。

食材も、できる限り地産地消とし、残留農薬が少なく鮮度のよいものなど、食の安全にも十分配慮しています。

配置は義務ではないのですが、各学校に「栄養教諭」という資格を持った先生がいて、食育指導をしてくれているところもあります。

給食では、お友達や先生と一緒に食事をすることで会話が生まれたり、箸の使い方などのマナーも学ぶことが出来ます。心の栄養につながることもメリットですね。

また、学校給食で最も怖いのは、食中毒。そこで、学校の調理室は、病院の手術室と同じくらい清潔を保たれているといいます。

調理員さんの健康観察も厳しく、腹痛や下痢の症状がある場合は、調理ができないことになっています。

実際に給食として提供される数十分前には学校の責任者である校長先生が、「検食」といって味などの不都合がないか確かめをしています。

子どもたちの食の安全を守るため、たくさんの人たちが協力しているのですね。安心して残さずに召し上がってほしいと思ってます。

「いただきます」と「ごちそうさまでした」いう言葉には、生き物の命をいただく有難さと、食に携わってくれた多くの人たちの想いに感謝する意味があります。

これも素敵な食育ですね。