増加しているアレルギー、学校ではどう対応している?

最近よく耳にするアレルギー。食べ物や花粉、ホコリなど、そのアレルゲン(アレルギーの原因物質)も無数に存在しています。

中には寒さなど気温の差で反応する寒冷じんましんというものもあります。

現代の日本人は、本人に自覚症状がないだけで、何かしらのアレルギーを持っていると言われてるくらいです。

では、アレルギーとは一体どういうものでしょう?

人には、体にとって有害な物質が侵入しようとしたとき、その侵入をやめさせようと「免疫機能」が働きます。

その免疫機能が過剰に働きすぎて、体にとっては無害なものまでも、あやまって有害と判断し、体から追い出そうとするようになってしまいます。

これをアレルギー反応といいます。アレルギーを起こしやすいアレルゲンには以下のようなものがあります。

・主な食品…原材料として使用された表示が規定されている、卵・小麦・牛乳・カニ・エビ・そば・落花生の7品目

表示が推奨されている、バナナ・りんご・くるみ・ごま・カシューナッツ・豚肉などの20品目

・空気中に含まれるアレルゲン…杉・ひのきなどの花粉・ハウスダスト・ダニ・黄砂・動物の毛など

これらのアレルギーの症状には、浮腫(むくみ)・かゆみ・くしゃみ・冷や汗などがあります。

ひどくなると、アナフィラキシーショックといって、呼吸困難や顔面蒼白、チアノーゼ、最悪死に至ることもあり、すぐに専門医を受診する必要がでてきます。

主なアレルギー疾患には、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、じんましんなどがあります。

皮膚や粘膜など、弱い部分に症状がでやすくなるのが特徴です。

また、食後、すぐに症状が現れなくても、食後の運動で体温が上がり発症する「食物依存性運動誘発アナフィラキシーショック」という怖いアレルギーも出てきました。

もし、アレルギーと診察されたら、主治医の指示に従って、出来る限り原因物質を取り除く必要がありますね。

では、学校はアレルギーに対し、どのような対応を考えているのでしょうか。

まず、問題になるのが、学校給食で提供される食品ですね。年度初めに提出を求められる個人の保健調査票やアレルギー調査などで、情報を出来る限り把握します。

学校によっては、除去食といって、その食品を始めから使用していない給食を出したり、人員的・物理的に難しい場合は、お弁当を持参してもらうなどの対応を取っています。

そばなどの粉が飛んでしまう可能性がある時は、他の子どもたちと別の教室で給食を食べさせることもあります。

ハウスダストなどの空気中のアレルゲンに対しては、マスクやゴーグル着用をお願いしています。

ただ、抗アレルギー薬や除去食などで対応していても、万が一のこともあります。

そのため、学校の教職員が、アナフィラキシーに対して、「エピペン」と呼ばれる緊急時を抑える医薬品の使用が認められるようになりました。

ですが、使用にはためらいがあるのも実情のようです。

アレルギーは、採血で簡単に検査することができます。気になる症状があれば、早めに病院を受診しましょう。

成長とともに消えていくアレルギーもありますので、子どものアレルギーとその原因をよく知った上で、上手に付き合っていくことが大切ですね。